楽天とわずかな“差”作った鷹・内川の「凄さ」 山崎武司氏が分析、ファイナル展望は…
「みんな打とうと思ってやっている。そう考えると、内川が凄かったということ」
「岸は真っ直ぐが良かった。コントロールもよかったし、いい時の岸だったよね。役割は果たしたから。宋も打たれたけど、内川の読みがちだったな。自分が自信を持っている152、3キロを放って打たれたわけだから。いいゲームだったけどね。岸は責められないし、宋も責められない。やっぱり(打線が)打たないと。ただ、なかなか『打て』と言っても大変なものだから。評論家として言えることは、みんな打とうと思ってやっている。そう考えると、内川が凄かったということだよね」
2チームの差は本当に紙一重だったと山崎氏は振り返る。そこで違いを作ったのが、今季のレギュラーシーズンでは元気のなかったソフトバンクの“主力”の活躍。内川も当然、その一人だ。
「今回に関しては、もう時の運ぐらいな感じだったと思う。途中で感じたのは、ソフトバンクはしっかりくっついてくるということ。そこでソフトバンクは強いなと思ったし、ベテラン勢が良かった。内川、デスパイネに柳田も打ったし、主力が元気だったのがよかった。今年はシーズン中は主力が全く元気がなかったからね。楽天にしてみたら、勝てたCSだったけど、大事なところで1本が打てなかった。そこが勝敗を決めた。でも、がっぷり四つでいいゲームしたと思う」
では、勝ち抜いたソフトバンクは2連覇達成の西武を相手に今年も“下剋上”ができるのか。山崎氏は「工藤監督もピッチャーの安定が欲しいだろうね。あとは、キャッチャーの補充とか、リザーブの選手をどういうふうにしていくか。ただ、いい勝負だとは思う。ソフトバンクは常連の優勝チームだし、2年連続で日本一も取っている。経験という部分では十分戦えるし、西武もピッチャーはいない。面白くなると思う」と“予想”する。圧倒的な打力を誇る西武が昨年の“リベンジ”を果たすのか、経験のあるソフトバンクが今年も力を見せるのか。CSファイナルステージは9日に開幕する。
(Full-Count編集部)