長距離打者の“宿命”か パ過去10年の最多三振、シーズン三振数10傑の顔ぶれは?

シーズン三振数はブライアントが突出、1993年に204三振を喫する

 続けて、NPBのシーズン三振記録のトップ10に入っている選手と、その成績についても紹介していきたい。(所属は当時)

1位:ラルフ・ブライアント(近鉄・1993年)204三振 127試合125安打 42本塁打107打点 打率.252 OPS.869
獲得タイトル:本塁打王、打点王、ベストナイン(指名打者)

2位:ラルフ・ブライアント(近鉄・1990年)198三振 108試合101安打 29本塁打73打点 打率.245 OPS.828

3位:ラルフ・ブライアント(近鉄・1989年)187三振 129試合140安打 49本塁打121打点 打率.283 OPS1.005
獲得タイトル:本塁打王、パ・リーグMVP、ベストナイン(外野手)

4位:村上宗隆(ヤクルト・2019年)184三振 143試合118安打 36本塁打96打点 打率.231 OPS.813

5位:ラルフ・ブライアント(近鉄・1992年)176三振 119試合109安打 38本塁打96打点 打率.243 OPS.864

6位:岩村明憲(ヤクルト・2004年)173三振 138試合160安打 44本塁打103打点 打率.300 OPS.966
獲得タイトル:ゴールデングラブ賞(三塁手)

7位:中村剛也(西武・2015年)172三振 139試合145安打 37本塁打124打点 打率.278 OPS.926
獲得タイトル:本塁打王、打点王、ベストナイン(三塁手)

8位:ブラッド・エルドレッド(広島・2014年)169三振 118試合118安打 37本塁打104打点 打率.260 OPS.873
獲得タイトル:本塁打王

9位:マウロ・ゴメス(阪神・2014年)166三振 143試合152安打 26本塁打109打点 打率.283 OPS.861
獲得タイトル:打点王、ベストナイン(一塁手)

10位:オレステス・デストラーデ(西武・1990年)165三振 130試合125安打 42本塁打106打点 打率.263 OPS.926
獲得タイトル:本塁打王、打点王、ベストナイン(指名打者)

 以上のように、全ての選手がOPS.800を超えており、同じ年にタイトルを獲得した選手も多数。好成績との相関性という点では、先ほど取り上げた直近10年よりもさらに顕著であるといえそうだ。試合数増加もあってか、2010年代中盤から後半にかけて生み出された記録が上位に多く存在している。

三振数は、当てに行かず振り抜くという強打者の基本を貫いた証明

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY