西武山川が“2冠”、3ラン、満塁は誰!? パ“状況別”本塁打王ランキング

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

本塁打王は山川だが状況別では?「ソロ、2ラン、3ラン、満塁」に分けて考察

 パ・リーグの本塁打ランキングでは山川穂高内野手が43本塁打を記録し、見事に2年連続となる本塁打王に輝いた。山川が2シーズン続けてキングの座に君臨する結果となったが、仮に本塁打を「ソロ、2ラン、3ラン、満塁」と細分化し、それぞれのランキングを作成した場合には、リーグ内の順位はどのようなものとなってくるだろうか。

 そこで、今回は今季のパ・リーグにおける、「ソロ、2ラン、3ラン、満塁」の各状況での本塁打数が多い選手から順にランキングを作成。その顔ぶれを確認していくとともに、個々の数字から見えてくるものについて考察していきたい。

○走者なし

1 23本 山川穂高(西武)
2 22本 松田宣浩(ソフトバンク)
3 21本 デスパイネ(ソフトバンク)
4 18本 中村剛也(西武)、秋山翔吾(西武)、レアード(ロッテ)、グラシアル(ソフトバンク)
8 17本 浅村栄斗(楽天)
9 15本 外崎修汰(西武)、吉田正尚(オリックス)

 パ・リーグ本塁打王の山川が、ソロ本塁打でもリーグ最多の数字を記録。43本中23本と、ソロ本塁打が全体の半数以上を占めている計算だ。走者がいない場面でも一振りでチームに得点をもたらせる怖さを持っているのは、長距離砲ならではの強みと言えるだろう。

 2位以下にも、各チームの主砲たちが多く名を連ねている。投手にとっては本塁打を浴びても複数失点とはならない走者なしの場面で、きっちりと甘い球を捉えられるかが、トータルの本塁打数を積み上げていくためのカギともいえそうだ。そういった点では、9位タイに入っただけでなく、今季通算でも26本塁打とキャリアハイを更新した外崎も長距離砲に必要な要素を示しており、パワーヒッターとして開花しつつあると形容できるかもしれない。

 大砲たちがランキングの大半を占める中、5本の先頭打者弾を含む18本のソロ本塁打を放っている秋山選手はやや趣が異なるか。今季記録している本塁打は20本であり、走者がいる場面で飛び出したホームランは2本のみ。実に全本塁打の90%がソロ本塁打という極端な割合となっており、適正としてもリードオフマンという役割に合致していると言えそうだ。

2ランは山川、3ランはブラッシュが単独トップ、渡邉は11本中4本が3ラン

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