西武山川が“2冠”、3ラン、満塁は誰!? パ“状況別”本塁打王ランキング
2ランは山川、3ランはブラッシュが単独トップ、渡邉は11本中4本が3ラン
○2ラン
1 15本 山川穂高(西武)
2 13本 吉田正尚(オリックス)
3 12本 浅村栄斗(楽天)、ブラッシュ(楽天)
5 11本 中田翔(日本ハム)
6 10本 デスパイネ(ソフトバンク)
7 9本 レアード(ロッテ)
8 8本 大田泰示(日本ハム)、森友哉(西武)、井上晴哉(ロッテ)
この部門でも山川がトップに立ち、ソロに続く“2冠王”に輝いている。43本中15本と全体の1/3以上が2ランとなる計算で、先述のソロと合わせると全体の88.4%にも及ぶ。塁上の走者が少ない状況であっても得点に結び付けてくれる山川の存在が、西武打線がリーグトップの得点数を叩き出している理由の1つでもあるだろう。
吉田正はソロ本塁打のランキングでは15本で9位タイだったが、それとほぼ同じ13本の2ランを放ってリーグ全体でも単独2位に。得点数がリーグ最下位とチーム全体の打撃成績が振るわなかった中で、走者が1人しかいない状況からでも本塁打だけで26得点をチームにもたらし、3番打者としての役割を果たしてきたことがわかる。
ソロ本塁打のランキングに入っていた選手がこの部門にも同様に名を連ねているケースも少なくはなく、それぞれホームランバッターとしての能力の高さを示している。そんな中で、ソロでは11本とランキング圏外だった中田が2ランでは5位に。ソロと2ランの本数がまったく同じという珍しい結果を残しており、チーム本塁打数がリーグ唯一の2桁台とパワー不足が否めなかったファイターズ打線の中で気を吐いた。
○3ラン
1 7本 ブラッシュ(楽天)
2 4本 渡邉諒(日本ハム)、浅村栄斗(楽天)、山川穂高(西武)、外崎修汰(西武)、グラシアル(ソフトバンク)、デスパイネ(ソフトバンク)
7 3本 角中勝也(ロッテ)
8 2本 ウィーラー(楽天)、中村剛也(西武)、レアード(ロッテ)、井上晴哉(ロッテ)、清田育宏(ロッテ)、今宮健太(ソフトバンク)、明石健志(ソフトバンク)
3ラン部門ではブラッシュが他の大砲を引き離し、リーグトップの数字を記録している。8月27日の千葉ロッテ戦で同点の延長10回に放った劇的なサヨナラ3ランをはじめ、4月28日のロッテ戦、5月28日の西武戦と逆転3ランも2度記録。来日1年目から33本塁打を記録した頼れる助っ人は、複数の走者が塁上をにぎわせている場面でも頼もしいバッティングを披露している。
2位タイでは6名の選手が並んでいるが、今シーズン好調の長距離砲たちに並んで、シーズン11本塁打の渡邉が名を連ねているのが目を引くところ。全本塁打のうち、実に36.4%が3ランという計算だ。逆転3ランを2度記録していることに加え、8月10日にはソフトバンクのエース・千賀からも3ラン。大チャンスといえる状況でも臆することなく、持ち前のパンチ力を発揮していると言えそうだ。