ロングランの祭典・三塁打計測トップ5! キングオブ韋駄天の栄冠は誰の手に?

体重114キロが巨体を揺らして突き進む、ロッテ井上はなかなか走れる選手

○今季、リーグ盗塁王の金子侑司が(西武)が面目躍如の2位入賞

 10秒71というタイムで2位に入ったのは、自身2度目となるパ・リーグ盗塁王を獲得した西武の金子侑司外野手。昨年も10秒85で3位に入っており、源田と同じく2年連続でトップ5入り。チームの2トップを担う俊足として、今年も健在ぶりを示した。

 金子侑も、周東と同様にスラッとした体型で、長い足を生かした広いストライドと速いピッチのいいとこ取りをした理想的な走りをする。加えてすばらしいのが、二塁ベースを踏む前後で、ほとんどスピードを落とさないこと。実際には多少なりとも左回りにターンしているはずだが、まるでベースを真っすぐかけ抜けていると錯覚してしまうほどトップスピードを維持して突き進む。失敗を恐れぬ度胸一発のプレースタイルがあればこその好タイムである。

○番外編 体重114キロ! 井上晴哉(ロッテ)の迫力ある三塁打

 ここで、ひとつ番外編を挟もう。出てきたのは、巨体を揺らして三塁打を放った井上晴哉内野手(ロッテ)だ。公称体重は114キロ。センターが飛球をショートバウンドで捕ろうして後逸する姿が目に入ると、二塁ベース手前で一瞬躊躇しながら再び加速。間一髪のスライディングで3つ目の塁を陥れた。

 井上については、以前、インタビューしたときに自分の走力について聞いたことがある。そのときは、「直線を走るときは、それほど遅くはないですよ」と話していた。

 実際、13秒13というタイムは、スピードスターが多く集うプロ野球の世界では後塵を拝するものの、一般的なアスリートして考えたらそれほど悪くはない。甲子園でプレーする高校球児なら、12秒台なら「まずまず速い」としているので、13秒ちょっとならば「可もなく不可もないタイム」としていいのではなかろうか。アジャ井上選手は、なかなか走れる。プチ情報として、覚えておくといいだろう。

1位も侍ジャパンのあの選手、好タイムの三塁打は常に次の塁を狙っている証

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