仙台大・鷹育成2位左腕の大関が3者三振締め! 日本S観戦で「あの舞台に立てるように」
オリックス育成7位の佐藤も「7番・右翼」で出場し2安打をマーク
「インコースを狙ったのですが、ボール1個分、中に入ってしまった。正直、悪いボールではなかったけど、初球から簡単にいきすぎました。バッターを見極めて、ボールでいいという気持ちで投げられたはず。そこが足りなかった。対バッターへの意識があの試合で、あのホームランで変わりました」
投球フォームがしっくりきたことも相まって、この日は冷静なマウンドさばきを見せた。
ソフトバンクと巨人による日本シリーズも観戦し、「ここに混ざるのかと思うと、やる気が湧いてきた」とモチベーションにした。「ああいうところで投げられるように自分をしっかりと磨き、あの舞台に立てるようにすることが目標」と大関。その前に、目指すは仙台大初の明治神宮大会出場。「とにかく、勝てるように」と27日の決勝でも出番を待つ。
攻撃では、オリックスから育成7位指名を受けた佐藤優悟(4年)が「7番・右翼」で出場。1打席目に左安、2打席目に左中間へ適時二塁打を放ち、3、4打席目は四球で出塁した。「進路が決まったことで焦りやプレッシャーがなかった。自分らしくできたと思います」と納得の表情。数日前に変えた打撃フォームが「うまいことはまった」と笑顔を見せた。
27日は東北福祉大と対戦する。仙台大はリーグ戦2位で、開催地枠での出場。リーグ戦優勝の東北福祉大には1勝のアドバンテージがあり、仙台大が優勝するには2勝しなければならない。佐藤は「厳しい戦いになるのは相手も同じ。僕らが1勝すれば、相手も2試合を戦うことになる。東北福祉大にはリーグ戦で負けていて追う立場。下克上、下から這い上がる気持ちで頑張ります」とチームを代表して意気込んだ。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)