「悲惨な状況」…来季年俸は10人で計260億円、MLB“不良債権”ワースト10は?
元中日チェンも選出、62打席連続無安打のデービスは「悲惨な状況」
パドレスのウィル・マイヤーズ外野手は昨季83試合出場で打率.253、11本塁打、39打点、今季は155試合に出場も打率.239、18本塁打、53打点と低調。2017年から6年総額8300万ドル(約90億円)の契約で、来季年俸は2000万ドル(約21億7000万円)となっている。ジャイアンツのスター捕手、バスター・ポージーは2013年から9年総額1億6700万ドル(約181億3000万円)で、来季年俸は2140万ドル(約23億2300万円)。今季は114試合出場で打率.257、7本塁打、38打点、OPS.688と厳しい打撃成績で、“不名誉トップ10”に入ってしまった。
これまでも度々、“不良債権”として批判されてきた元中日のチェン・ウェイン投手も登場している。マーリンズと2016年から5年総額8000万ドル(約86億8300万円)の大型契約を結んでいるが、移籍後はほとんど活躍できず。今季は中継ぎに配置転換となり、45試合に登板したが、防御率6.59。契約最終年の来季も2200万ドル(約23億9000万円)の高年俸で、寸評も「マイアミは間違いなくこの34歳を売りに出すことを試みるだろう。先に進むために、彼の年俸の大半を払うことも厭わない可能性が高い」と手厳しい。
ニューヨークのファンから辛辣な評価を受けるヤンキースのジャコビー・エルズベリー外野手も「過去5年間で448試合に欠場し、2020年には復帰するに十分な健康体となっている可能性もあるが、ヤンキースの外野で居場所を見つける余地はないことだろう」とバッサリ斬られている。2013年オフに宿敵レッドソックスからFAとなり、7年総額1億5300万ドル(約166億円)でヤンキースに加入。しかし、目立った活躍はできず、最近2シーズンは故障もあって出場なし。来季年俸も2114万ドル(約23億円)だが、完全に“不良債権”化しており、故障が癒えても定位置は確保できないとされている。
オリオールズのクリス・デービス内野手は、昨季から今季にかけて62打席連続無安打という不名誉なメジャー記録を打ち立てた。2013年に2冠に輝くなど2度の本塁打王、1度の打点王に輝いている強打者は、2016年から7年総額1億6100万ドル(約174億5660万円)の大型契約を結び、来季年俸は1700万ドル(約18億4500万円)。寸評では「ここ2年間の平均の数字は、10二塁打、14本塁打、40打点、打率.170となっており、2022年まで続く(今後3年間の)契約で5100万ドル(約55億3600万円)を得ることになる。悲惨な状況だ」と嘆いている。
さらに、最後にはジャイアンツのジョニー・クエト投手の名前もあがった。2016年から6年総額1億3000万ドル(約131億円)の契約を結び、来季年俸は2100万ドル(約22億8000万円)。しかし、昨年8月にトミー・ジョン手術を受け、昨季は9試合、今季は4試合の登板に終わった。あと2年契約を残すが、復活できるだろうか。
10人の年俸を合わせると、2億3904万ドル(約260億円)。年俸に見合った活躍をできる選手はいるだろうか。
(Full-Count編集部)