中日ドラ1の東邦・石川 「目標は三冠王」と…侍J同僚に誓った4年後の自分
石川の目標は「3冠王」、熊田は「大学で結果を出せたら(プロ志望届)出したい」
投手として選抜決勝の習志野(千葉)戦で3安打完封劇を演じた石川だが、スカウトの評価は野手として高い。選抜の時もすでに口にしていたが、石川本人も野手でプロの世界で勝負する気持ちでいっぱいだった。
石川「ピッチャーはやりたくないです。嫌なんです(笑)。打者としての目標は3冠王。大谷翔平選手みたいに、反対方向へのホームランと柔らかいスイングであれだけ飛ばせる選手になりたいです」
熊田は進学予定。日本代表に入ると、他のプロ志望選手の影響で考えが変わることも多いのだが、冷静に自分の現在地を把握していた。
熊田「まだまだ、プロに行けるようなレベルに達していないので大学でレベルを上げたいなと思います。大学で結果を出せたら(プロ志望届)出したいなと思います」
石川「熊田がプロに入るときまでに1軍でレギュラーになれるようにしたいです」
熊田「また一緒にプレーができるようにしたいです。その頃までに主力選手に(石川には)なっていてほしいです」
すっかり大人びた石川と、まだあどけなさも残る熊田。プロと大学、別々の道に進む対照的な2人。部活動だけでなく、クラスメートでもあり、同じ下宿先で過ごした“兄弟”でもある。石川の人生が決まった17日のドラフト会議。その姿を見守った熊田にとっても刺激的な1日になっただろう。
(市川いずみ / Izumi Ichikawa)
市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。