FA移籍の楽天・鈴木が背番号「7」に秘めた思い 「凄く光栄、嬉しい気持ち」
ルーキー辰己から背番号7を引き取り「感謝の気持ちを言わせていただいた」
この秋、8年間、プレーした千葉は台風の被害が相次いだ。来季からプレーする楽天は東日本大震災で傷ついた東北地方の球団。「『東北の皆さまに感動や勇気を与えられるようなチームになるため、力を貸してくれないか』と言っていただいた。そういう言葉が僕の中ですごく嬉しかったので、このチームで前に進んでいきたいと思い、決断させていただきました」と思いを明かした。
背番号はロッテ入団3年目から慣れ親しんできた「7」に決定。楽天では山崎武司(野球解説者)と松井稼頭央(西武2軍監督)が背負い、今季はルーキーの辰己涼介外野手がつけた。鈴木は「背番号まで自分で考える余裕はなかった」としながらも、楽天への移籍を決断してから空き番号を調べたという。
慣れ親しんだ「7」を球団から提示され、「球団からの誠意、辰己選手の誠意をすごく感じました。昨日、辰己選手とも会うことができ、感謝の気持ちを言わせていただいた。7番をつけられることはすごく光栄ですし、嬉しい気持ちでいっぱいです。すべて皆さまに『7番をつけさせてよかった』と言ってもらえるようなプレーヤー、人間になれるようにしっかり頑張っていきたいと思います」と気を引き締めた。辰己は「8」に変更される。
移籍1年目となる2020年シーズンに向け、「移籍するにあたり『挑戦』という言葉を使わせていただいています。いろんな壁を超え、皆さまに『鈴木を呼んでよかった』と言ってもらえるようなパフォーマンスを出したいと思っています」と誓った。例年通り、1月の自主トレは高知県や沖縄・宮古島で行い、クリムゾンレッドのユニホームで暴れる準備を整えていく。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)