日ハム正捕手候補の清水、宇佐見が“火花”? 「ライバルじゃなくて、ドライバーです」
清水、宇佐見の自主トレは千葉・鎌ヶ谷で単独で行う
一方、その4時間後に交渉に臨んだ26歳の宇佐見も、少なからず清水を意識していた。「栗山監督は『キャッチャーも打てないといけない』という話をしています。(清水)優心も2割6分打っていますし、負けないぐらい打ちたいです」とライバル心を露わにした。
6月末に加入した宇佐見は入団会見当日に即出場。プロ4年目で最多の45試合に出場したが、最終的には打率.198と不本意な成績に終わった。「球団は違いますが、(巨人を引退した)阿部さんは目標としてきた選手。近づけたら」と来季は長打を打てる捕手として存在感を発揮するつもり。打率2割6分と2桁本塁打を目指す。
お互いに刺激しあう存在だ。宇佐見は「優心もそうだと思いますが、優心が打ったら、なにくそと思う。お互いキャンプから負けないようにやっていきたいです」と話す。
ともに自主トレは、千葉・鎌ヶ谷で単独で行う計画。だが、なぜか宇佐見が清水を送迎するという。「『迎えに来てくれるっしょ』と言われて。ライバルじゃなくて、ドライバーです。ちゃんとガソリン代は請求しますけどね。奴の方がもらっているので」とおおらかに笑った宇佐見。火花バチバチでも気心の知れたライバルは切磋琢磨して、腕を磨く。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)