ロッテ本拠地本塁打は倍増の72本に 選手が証言、HRラグーン設置の影響はあったのか
本塁打数増加の一方で犠打数は減少
チーム本塁打数が増加した一方で、犠打数は昨季の108から今季は92と減少。これについて的場コーチは、「ラグーンは関係ないですね」と話し、「初回は2番打者がバントで送るより、打って一、三塁、一、二塁の形でビッグイニングを作りたいという意図があった。その点で2番打者にある程度打てる選手を置いていましたね」と明かした。
2番を打つことが多かった鈴木選手の犠打数が少なかったのも、ラグーンが設置されたからではなく、チームの方針として“ビッグイニング”を作りたいという意図があったからのようだ。
投手陣はというと、ZOZOマリンスタジアムでの被本塁打数が昨季の55本から74本と予想通り増加したが、失点数は昨季の296から288と、わずかながら減少した。
○ZOZOマリンスタジアムでの投手成績
18年:70試合 被本塁打55本 失点296 防御率3.92
19年:70試合 被本塁打74本 失点288 防御率3.61
正捕手の田村龍弘捕手は、「3、4月は配球の面ですごく弱気になった部分があった。慣れてきたらだいぶ意識せずに配球できるようになりましたけど、多少の影響はありました」とラグーンに慣れるまでは試行錯誤したとのこと。
後半戦からスタメンマスクを被る機会を増やした柿沼友哉選手も、「今のが入っちゃうのかと感じましたね。フェンスも低くなったので、ライナーでフェンスに当たっていたのが、そのまま入っちゃってというのがあった。狭さだけでなく高さもなくなったので、フェンスが低くて入っちゃうようになったのは感じましたね」と球場の狭さを肌で実感した。
ただ、リード面では「気にしたかと言われたら、そこまでではないですね。いくところはいかないといけないと思います」とラグーンが設置されたことによる難しさはなかったようだ。