ロッテ本拠地本塁打は倍増の72本に 選手が証言、HRラグーン設置の影響はあったのか
投手陣は投球面の変化を感じていない様子
投手陣に話を聞くと、チーム最多タイの8勝を挙げた種市篤暉投手は、「個人的にはそんな気にして投げてはないですね」と話せば、次ぐ7勝をマークした二木康太投手は、「狭くなって投げにくいはないですけど、ホームランは増えたのかなと思います」と語る。前半戦は先発陣の中心として活躍した岩下大輝投手も、「ローテーションで投げるというのが初めてだったので、(ホームランラグーンは)気にならず、いつも通りでしたね」と若手先発投手たちはあまり気にならなかったようだ。
リリーフ陣では、益田直也投手の60試合に次ぐ58試合に登板した東條大樹投手が、「狭いなというくらい。気にならないわけではないですけど、別にやっていることは変わらない」と昨季と変わらず平常心を貫いた。
今季からリリーフに挑戦し自己最多の54試合に登板した酒居知史投手も、投球面での変化は「特にないですね」と話し、「入ってしまったというのは、しょうがない。自分の球が高かったり、甘いところにいっている結果がラグーンに飛んでいる。ラグーンがあるから自分の投球の幅が狭まるというより、もっとやるべきことをやれば、『これでいくんか』というのが少なくなっていくと思います」と自身の投球を反省した。
ラグーンが設置されたことで、チーム本塁打数と被本塁打数が増加したが、これは開幕前からある程度予想していたこと。捕手陣はシーズン序盤に配球面で苦労したようだが、慣れてくるにつれてしっかりと対応してきた。ラグーン設置2年目となる来季は、今まで以上にラグーンを味方に付け、よりマリーンズファンを楽しませてくれるのではないだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」岩下雄太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)