西武への愛、残りの現役生活への思い…松坂がたっぷり語った30分 会見完全版
パ・リーグの選手との対戦「楽しみ」……も「楽しみに変えられるかは僕自身」
――残りの選手生活で一番の目標は?
「2年先、3年先見られるわけではない。これからは1年1年の過ごし方が今まで以上に濃いものになる。先のことを考えることもできない。日々投げられるようにはどうすればいいか、今の状態でどうしたら勝てるかをこれから毎日考える中で、プレーする期間が伸びていったらいいと思います」
――現在のコンディションは?
「このオフは特に長く休むことなく、体は常に動かしている。投げるのに距離は取っていないが、去年の同じ時期よりも投げられています」
――キャンプ初日からブルペンに?
「開幕も早いですし、それを頭に入れて肩をつくっていきたい。なるべく早く(ブルペンに)入れたらいいと思う」
――それに向けての手応えは?
「今年何もやっていないので手応えはないですが。期待されていない方が多いと思いますが、それを少しでも覆せるようにやっていきたいと思います」
――退団した西武に戻ることを想像していたか。西武で現役を全うしたいという思いは?
「アメリカに行くときは、戻ってくるときはライオンズだろうなと漠然とは思っていました。このタイミングでまたライオンズのユニホームを着られることになって、それに関しては、現役の最後はここなのかなと思っています」
――時代は令和。令和の怪物という投手も現れた。パ・リーグ移籍について思うこと
「パ・リーグに来たことで、楽しみは増えましたね。ホークスには和田(毅)君もいますし、他球団に同級生もいますし、これから楽しみな、若くて才能のある選手が入ってきます。楽しみではありますが、楽しみに変えられるかは、僕次第なので、とにかく、しっかりやって、1軍のマウンドにいられるようにしないといけないと思っています」
――苦難、けがを乗り越えてでも、現役を続けられるのはどんな思い?
「やっぱり、自分は野球が好きなんだなと思いますし、また、その気持ちだけでは、プロの世界でやれるわけではないので、この野球が好きだという気持ちを表現するための場を与えてくれたライオンズに感謝しています。今、思っている気持ちを燃え尽きて辞める時まで持ち続けてやっていきたいと思っています」
(臼井杏奈 / Anna Usui)