最下位ヤクルトの戦力整理…バレンティンが鷹移籍、館山や畠山が現役退く
2015年のセ・リーグ制覇に貢献した選手らもチームを離れる
16日には、2011年より主軸として活躍したウラディミール・バレンティンのソフトバンク入団が発表。2015年のセ・リーグ制覇に貢献し、同年打点王に輝いた畠山和洋もユニホームを脱ぐこととなった。
○畠山和洋内野手(現役引退)
専大北上高から2000年のドラフト5位で入団。4年目の2004年に1軍デビューすると、2008年に121試合に出場。2011年には142試合で23本塁打を放ち、2015年は打率.268、26本塁打105打点で打点王に輝いてリーグ優勝に貢献した。今季は引退試合の1打席のみの出場だったが、ポテンヒットを放って有終の美を飾った。通算1106試合3529打数937安打128本塁打567打点、打率.266。
○三輪正義内野手(現役引退)
四国IL・香川から2007年の大学生・社会人ドラフト6位で入団。2年目の2009年にファームで盗塁王と最高出塁率に輝くと、その後は1軍でもユーティリティとして活躍した。今季は1軍出場なく、9月に現役引退を表明した。通算418試合263打数62安打16打点23盗塁、打率.236。
○デービッド・ブキャナン投手(自由契約)
2017年にフィリーズから加入。1年目から25先発し6勝13敗、防御率3.66の成績で、チーム唯一の規定投球回に達した。2018年は開幕投手も務めて28試合で10勝11敗だった。今季は故障で出遅れるなど、来日後最低の18先発、4勝に終わった。オフの保留者名簿から外れて自由契約となった。
○デーブ・ハフ投手(自由契約)
韓国プロ野球(KBO)のLGから2018年に加入した。昨季は先発として開幕を迎えたが安定せず、途中から中継ぎに配置転換。後半戦は7ホールドを挙げるなど活躍した。今季は68試合に登板し、1勝5敗3セーブ26ホールドとブルペンを支えたが、保留者名簿から外れて自由契約となった。
○ウラディミール・バレンティン外野手(自由契約→ソフトバンク移籍)
2011年にレッズ傘下から加入。2011、12年と2年連続で31本塁打で本塁打王を獲得すると、2013年にはプロ野球記録となる60本塁打。その後もコンスタントに30本塁打以上を記録し、2018年には131打点で打点王も獲得した。今季も33本塁打を放ったが、オフに保留者名簿から外れて自由契約に。ソフトバンクへの加入が発表された。来季からは日本人扱いに。NPB通算1022試合3513打数959安打288本塁打763打点、打率281。
○大引啓次内野手(戦力外)
法政大から2006年大学生・社会人ドラフト3位でオリックスに入団。1年目の2007年から126試合に出場して打率.274をマークすると、ショートのレギュラーに定着した。2013年には八木智哉投手、糸井嘉男外野手との大型トレードで日本ハムに移籍。2014年には主将も務めたが、オフに国内FA権を行使してヤクルトに移籍した。その後は徐々に出場試合数を減らし、今季は70試合で打率.202の成績だった。通算1288試合3999打数1004安打48本塁打356打点67盗塁、打率.251。
○村中恭兵投手(戦力外)
東海大甲府から2005年の高校生ドラフト1位で入団。5年目の2010年に28試合に先発し、11勝10敗、防御率3.44の好成績で初の2桁勝利をマークした。その後はローテに定着し、2012年にも10勝をマーク。救援に配置転換された2016年は52試合に登板したが、今季は1軍登板が無かった。通算199試合46勝55敗6ホールド、防御率4.30。現在はオーストラリアのウインターリーグに参加し、ニュージーランドに本拠地を置くオークランド・トゥアタラでプレーする予定。
○岩橋慶侍投手(戦力外)
京都産業大から2013年ドラフト4位で入団。1年目の2014年には17試合に登板し、1勝0敗1セーブ4ホールド、防御率2.57と活躍したが、左肘痛で7月に離脱。ここ2年は1軍登板が無かった。
○屋宜照悟投手(戦力外)
JX-ENEOSから2012年ドラフト6位で日本ハムに入団。3年目の2015年に18試合に登板し、2勝0敗1ホールド、防御率3.96をマークした。2017年途中に杉浦稔大投手とのトレードでヤクルトに移籍したが、その後は3試合の登板にとどまっていた。
○沼田拓巳投手(戦力外)
ドジャース傘下マイナー、BC群馬、石川を経て2017年のドラフト8位で入団。2018年に1試合に登板したが、今季は1軍登板が無かった。来季は沖縄初のプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」への加入が決定している。
○山川晃司捕手(戦力外)
福岡工大城東高から2014年のドラフト3位で入団。プロ5年間で1軍出場は無かったが、今季はファームで二刀流に挑戦。9月のイースタン巨人戦で1回を無失点に抑えると、トライアウトでも登板した。来季からはルートインBCリーグの富山に投手として入団する。
(Full-Count編集部)