鷹・千賀「全く違う評価を」 同じ13勝でも昨オフ3500万円増、今オフ1.4億円増はなぜ?
180イニング超を投げながら、防御率を大幅に向上させて2.79に
これはなぜか。会見後の千賀は「去年の13勝と今年の13勝は全然違う数字。勝ち星で個人の契約をというのは難しい。今年は全く違う評価をしていただきました」と語っている。
まずは1年を通してローテを守り抜いたことが何よりも大きい。昨季までは故障での離脱があった千賀だが、今季は1年間ローテを守り抜き、リーグで6人しかいなかった規定投球回に到達。キャリアハイとなる180回2/3を投げ、これは12球団でトップのイニング数だった。
それだけのイニングを投げながら、防御率は2.79と、昨季の3.51から大幅に向上。227奪三振と最多奪三振のタイトルにも輝いた。エースとしてチームを引っ張り、さらには後輩たちに野球に取り組む姿勢などを示してきた。そういうグラウンド外での姿も球団には評価された。
「イニングもそうですし、防御率もそう、色々な数字が比べものにならない。勝ち、負けは僕の責任なんですけど、それだけではない要素も含まれるので。そういう部分は評価的にはそれほど強くないんだなと去年感じたので」と語った千賀。1年間フルで戦い抜いた成績だからこそ、高い評価を受けたのだった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)