理想は大学の先輩・和田毅の姿 ロッテ小島がプロ1年目を振り返る【後編】

プロ2年目の目標は? 理想の投手はやはり大学の先輩!

 投球技術の向上に加えて、体力の強化について何度も言及していた小島。なぜなら「150イニング投げる」という来季の目標があるからだ。

「来年の目標としてイニング数をしっかり投げられるピッチャーになりたいと思っていて。150から160くらい投げられるように。吉井さんからも150イニングくらい投げられないとなあという話をされています。それを踏まえると、1年間ずっと投げ続けられること。それプラス、しっかりと長いイニングを投げ続けないとその数字にいかないと思うので、そのための体力の部分が1番重要なんじゃないかな」

 最後に理想の投手をたずねると、やはり早稲田大学出身、先発、サウスポーという共通点の多いソフトバンク・和田毅投手を挙げた。今季の和田は日本シリーズで自身16年ぶりの白星を挙げ、38歳になったいまも存在感が光る。まさに小島が目指す、タフで息の長い投手だ。

「大学のころからソフトバンクの和田投手はずっと見ていて。タイプも似ていると思うので、すごく参考にさせていただいてる部分もあったんですけど、プロの世界に来てから改めてそのすごさを感じました。和田さんの1年目は日本シリーズに投げて、完投数(8完投)も試合数(26登板)とか、イニング(189回)も結構えげつない数字を残している。少しでも長く、今でも投げ続けられるというのはランニングの量だったり、練習の量が土台となっているはず。その部分は見習わないといけないと思っています」

 177センチ、81キロと野球選手の中では決して大柄ではない小島投手。まだ線の細い印象もあるが、充実のオフを経て目標とするフィジカルの強い投手に進化となるか。チームで左腕が150イニング以上を投げたのは、2012年に200回2/3イニングの成瀬善久投手が最後。幕張の最強左腕の誕生を楽しみに待ちたい。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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