レイズ筒香が伝えたい横浜への感謝の気持ち 「僕にとっては特別な場所です」

インタビューで横浜への感謝の思いを明かすレイズ・筒香嘉智【写真:津高良和】
インタビューで横浜への感謝の思いを明かすレイズ・筒香嘉智【写真:津高良和】

レイズでもつける背番号25 「いろいろな番号で迷いました」

 レイズが本拠球場とするトロピカーナフィールドは海(タンパベイ)から程近い場所に立ち、周辺では浜風がそよぐ。チームは若手選手を中心とした編成で、昨年の野手平均年齢は27.3歳、投手は27.8歳。昨年メジャー出場した野手26人のうち、30歳を越えていたのは4人だけだった。また、守備シフトをいち早く取り入れたり、オープナーを導入したり、球団は伝統的に新しい取り組みにも積極的な開かれた姿勢を持つなど、DeNAとの共通点も多い。

「チームカラーが似ているって、皆さんによく言われるんですけど、僕はまだレイズのことが良く分かっていないので。ただ、ベイスターズみたいなチームだといいなって思いますね」

 ユニホームの色も同じブルー系。「小学校の時も青だったし、中学の時の堺ビッグボーイズも青だし。なんかあるんですかね?」と笑うが、新しいレイズのユニホームを来た自身の姿について問われると、照れくさそうに続けた。

「どうなんですかね? まだ全身着ていないので分からないですけど、似合ってるんですかね? 皆さん、気を遣って『似合ってる』って言ってくれるんですけど、自分ではちょっと分からないです(笑)」

 入団会見で着た真新しいユニホームには、慣れ親しんだ背番号「25」がついていた。昨年はフィールドコーディネーターを務めたポール・フーバー・コーチの番号だったが、日本から海を渡ってやってくるスラッガーのために譲ってくれたという。

「ベイスターズでの25番には、僕もすごく思い入れがあります。ただ、レイズではコーチが25番をつけていましたし、新しいチームに入るので新しい番号でスタートするのもいいかな、と思って、いろいろな番号で迷っていたんです。そうしたら、コーチが25番を譲って下さって。僕は周りの方に恵まれていると思います」

 周囲の人に恵まれているのは、筒香にそういう人々を惹きつける魅力があるからだろう。本来ならチームの主将であり主砲という唯一無二の存在に去られては困るDeNAも、メジャーでプレーしたいという筒香の夢に理解を示し、レイズ入団が決まった後には「ツツゴウとは何者か」を英語で紹介するスペシャル動画を作成し、後押ししてくれた。

「ベイスターズには10年お世話になって、ポスティングも快く承諾して下さり、映像まで作っていただき、感謝しかありません。横浜のファンの方々から届く言葉も、1つも『何で行っちゃうの?』とか『出ていくな』とかいう声はなく、『出ていってほしくないけど頑張ってください』という温かく前向きなものばかり。本当にありがたいですね。僕にとって、横浜は特別な場所ですから」

筒香が見せた意外な一面 「フロリダはワニが出るらしいので……」

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