サイン盗みのア軍前指揮官が懺悔、ゴミ箱叩き音確認も“黙認”… 「止めていればよかった」
ヒンチ氏はモニターを2度破壊、ゴミ箱を叩く音も確認していたという
サイン盗み問題で解任されたアストロズ前監督のAJ・ヒンチ氏が、MLBネットワークのインタビューに応じている。ヒンチ氏が公の場でコメントするのは監督解任後初めてで、トム・バードゥッチ記者の質問に答えている。サイン盗みに関与しなかったとされている45歳の前指揮官は、サイン盗みに使用されたモニターを2度壊したこと、伝達手段のバケツ音が聞こえたことなどを明かしたうえで、「止めていればよかった」などと胸中を明かしている。
ヒンチ氏とバードウォッチ記者の主なやり取りは以下の通り
――サイン盗みに直接関わっていた人たちはほとんど話していません。あなたはここに座って質問を受けています。なぜ?
ヒンチ「責任を感じているからです。私は監督、リーダーでした」
――どのように責任を受け止めているのでしょう
「私の下で起こりました」
――処分について
「最初から責任を感じていたし、処分が下されることは分かっていました。リーダーとして責任を感じるのであれば、処分があります。どれほどの期間になるかは分かりませんでしたが、停職になることは分かっていました。前例がなかったので、何試合の停職となるか、どのような処分になるかは誰にも分かりませんでした。しかし、発表があり、1年だと分かった時は辛かったです。好きなスポーツ、20年以上携わっているスポーツから離れることになります。その後、(オーナーの)ジム(クレイン)に会い、職を失いました」
――コミッショナーの報告書によると、あなたは直接関与しておらず、サイン盗みに使用されていたモニターを2度壊したと記されています
「はい、壊しました。私は認めていませんでしたが、監督でした。終わらせる責任がありました。当時、私はそれが気に入らないことを示していただけでした。振り返れば、ミーティングで話し合い、終わらせなければいけませんでした。もっと直接的な行動をしなければいけませんでした」
――あなたは監督でダグアウトにいました。ゴミ箱を叩く音は聞こえていましたよね
「聞こえました。いろいろな音が聞こえるので、すぐにはプロセスできませんでしたが、聞こえました」
――なぜ止めなかったのですか?
「止めていればよかったです。本当にそう思います。私が1年間の停職処分中に考えなければならない重要な質問です。もっと行動していればよかったです。正しいことは正しい、間違っていることは間違っています。我々は間違っていました」
――コミッショナーの報告書では、AJ・ヒンチ監督が止めていたらすぐに止めていたと選手が語ったと記されています。本当だと思いますか?
「それを聞くのは辛いですね。そうであることを望みます」
――バットでモニターを壊したことは十分でなかったということですね
「明らかにそうですね。振り返れば、もっと何かできていたと思います」