西武のレジェンドが背負った背番号「3」の系譜 山川にしかない武器と前任者の共通点
今季から背番号「3」を背負う西武の山川、過去には清原氏、中島、浅村が着用
2度のイースタン・リーグ本塁打王を経て、1軍の舞台で2年連続本塁打王を獲得。もちろん、2016年、2017年はシーズン序盤の不振に苦しむなど、困難を乗り越えてきたことは確かだ。ただ、西武の山川穂高内野手は順調に球界を代表するスラッガーに成長したといえるだろう。一方で、プロ野球の世界では「3年結果を出してようやく一人前」といった言葉が耳にされる。山川にとっても、今年が勝負の1年になるはずだ。
さらに、2020年シーズンから山川が着用する背番号は「3」に変更。今年の西武は「ライオンズ」命名から70周年の大きな節目を迎える。その長い歴史の中で、背番号3は計14人の選手が受け継いできた伝統ある番号だ(文末表参照)。「15代目」として山川に求められるものとは何か。背番号「3」として過去500試合以上に出場した伝説のOB、そして近年の代表的な先輩たちの成績を挙げて考えたい。
比較する選手は、黎明期のチームをけん引した大下弘氏、本塁打王1回、2000本安打も達成した土井正博氏らのレジェンド2人を筆頭に、黄金時代において背番号「3」を背負って日本一6回の中心となった清原和博氏、不動のショートとして9年間背番号「3」を着用した中島裕之内野手(現巨人)、主将と背番号3を同時に引き受けた浅村栄斗内野手(現楽天)の5名。なお、ここでは背番号「3」を着用した期間の成績を見ていきたい。