コミッショナー発言に不満続々 サイン盗みへの報復死球「許さない」はア軍に有利!?
「投手がアストロズ相手に内角を攻められないなら、アドバンテージになる」
実際に、あるア・リーグ球団スタッフは「アストロズの打者たちは守られると分かっていて、審判が投手を退場処分とするのであれば、彼らには以前と同じアドバンテージがある。何が投げられるか分かるんだ。投手がアストロズ相手に内角を攻められないなら、アドバンテージになるよ」と話したという。アストロズ選手への死球=報復死球と意識することで、内角を攻めづらくなる可能性は確かにある。当ててしまえば「不公平な退場につながる可能性がある」とも記事では言及している。
ある球団関係者は「アストロズ以外の打者たちには、このような先制措置はない。それは正しくないよ」と不満を示したという。ただ、マンフレッド・コミッショナーは「私の懸念としては、選手に意図的に当てることは、深刻な怪我につながるリスクがあります。そのようなことを防ぐように、監督たちに求めました。審判とも連携します」と話しており、報復死球は許さないとのスタンスだ。
どのような事態になるかは、実際にシーズンが始まってみなければ分からない。ただ、アストロズ選手の火に油を注ぐような発言もあり、他球団選手の怒りは収まるどころか増幅している。MLBがどのような対策を取るか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)