DeNA濱矢&笠井の爆笑トーク メキシコ・豪州ウインターリーグあるある話【前編】
海外を経験して分かった外国人選手の気持ち「日本に来る方がキツいと思う」
――海外を経験して、自分の中に変化はありましたか?
濱矢「メキシコはかなり時間にルーズなので、集合時間にみんなが集まらないことが結構多いんですよ。僕は性格がせっかちな方なので、今まで集合時間のかなり前に出掛けていたんですけど、今はだいぶ時間通りになってきました(笑)。メキシコでは集合時間に行ったら誰もいないこともあるんですよ」
笠井「オーストラリアは意外と時間はしっかりしていて、みんな出発5分前にはバスに乗り込んでいることもあって。アメリカ人の選手は時間通りだったり、出身国によっても特徴があるのかなって思いました」
濱矢「メキシコでもアメリカ人はしっかり時間を守っていましたね。ただ、やっぱりメキシコ人がだいぶ大らかでビックリしました(笑)。日本じゃあり得ない時間とかに来てましたもん」
――自分のことを誰も知らない場所に行く経験はいかがでしたか?
濱矢「最初やりやすいかなって思ったんですけど、言葉が話せなかったので(苦笑)」
笠井「言葉、ありますねぇ(笑)」
濱矢「英語とスペイン語でも、だいぶ違うと思います。英語はまだ、学校で習っているじゃないですか。僕はスペイン語を何も覚えず行ったので『ありがとう』も知らなかったですし、挨拶も知らなかった。最初は別に覚えなくてもいいかと思っていたんですけど、生活していく上で必要になってきて、結構覚えました」
笠井「何、覚えたんですか?(笑)」
濱矢「いや、最低限だよ。お店に1人でご飯を食べに行くくらいのスペイン語は覚えた。ちゃんと注文したものが出てきたし(笑)」
笠井「だったら、もうスペイン語は喋れますね」
濱矢「単語並べるくらいだよ(笑)。英語は?」
笠井「英語は……まあまあ、注文するくらいは」
濱矢「コーチと話す時は通訳がいたの?」
笠井「いや、通訳はいなかったんですけど、向こうのチームに日本の独立リーグでプレーした(スティーブン・)チェンバースという選手(元BC新潟など)がいて、コーチの話は通訳してくれました」
――海外を経験するとNPBに来る外国人選手の気持ちが分かるのでは。
濱矢「大変さが分かるようになりました。僕らがメキシコやオーストラリアに行ってプレーするより、恐らく外国の選手が日本に来てプレーする方が大変だと思うんですよ。日本の風習に合わせたり、言葉も全く違うし。日本語って絶対、外国人には難しいと思います。困っていたら助けようって気持ちになりますね」
(後編に続く)
(佐藤直子 / Naoko Sato)