「命には代えられない」打球受け頭蓋骨骨折で打撃投手断念 楽天戸村が配置転換報告
自身がインスタで報告、データや映像分析担当に
昨季限りで現役を引退し、今季から楽天の打撃投手になった戸村健次さんが自身のインスタグラムを更新。2月のキャンプで打球を頭部に受けたため、データや映像の収集、分析などをする部署に配置転換されたことを報告している。
戸村さんは2月18日、沖縄県金武町で行われていた1軍キャンプの打撃練習中に頭部に打球を受けて救急搬送。頭蓋骨多発骨折と軽度の前頭葉脳挫傷と診断されて治療に当たっていた。
戸村さんは「皆様にご報告があります。打撃投手として今年度のシーズンを迎えましたが、打球が当たったことで続ける事が難しくなりました。そのため、また新たな部署で仕事をすることになりました。データや映像などがメインの仕事になります」と説明。
さらにこう綴っている。
「セカンドインパクト症候群ってみなさん知ってますか? 頭に大きな衝撃を受けて、その後短い期間の間にまた同じような衝撃を受けると命の危険や重大な後遺症が残りやすくなるらしいです。命には代えられないですから仕方ないですね」(原文ママ)
また、新たに語学習得に励んでいることも明かしている。「チームも活動休止で在宅勤務になりました。今は自分を守ることはもちろん、必要な時以外は外に出ないことで他の人も守ることが大事な時期ですからね。そんな時は自己啓発です! 僕はTOEICに向け勉強中です! 何か良い勉強方あれば教えてください! 今だから頑張れる事もあるかもしれません!」(原文ママ)。新型コロナウイルス感染拡大の影響でチームは活動を休止し、自宅勤務を余儀なくされる中、業務に加えて自己啓発にも積極的に取り組んでいることを明かしている。
戸村さんは立大から2009年ドラフト1位で楽天に入団。通算107試合に登板、17勝25敗、1ホールド、防御率4.35の成績を残した。19年オフに戦力外通告を受けて現役を引退した。