日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【後編】

ブラッシュはOP戦好調もシーズン途中から頭角を現す

 ブラッシュはオープン戦では好調な打撃を見せていたが、シーズンでは開幕からしばらく不振に陥っていた。また、グラシアルは外国人枠の影響もあり、なかなか1軍での出場機会が得られなかった。しかし、それぞれシーズン途中から1軍の舞台で活躍を見せ始め、最終的にはチームに欠かせない戦力となっている。

 その一方で、イ・デウン、シュリッター、ロメロ、アルバースといった面々は、開幕から好調を維持してチームにとって貴重な戦力となっている。比率としては投手6名、打者3名と全く同じとなっており、前編で紹介した、オープン戦では不振だったがシーズンでは活躍した選手(投手7名、野手1名)とは好対照となっているのも面白い。

 なお、2015年に来日したゼラス・ウィーラー内野手は、打率.255、14本塁打と今回の「活躍した選手」の定義から外れたため図表には含まれていないが、オープン戦で打率.286と活躍を見せながら、シーズンでは中盤戦まで不振にあえいだ。だが、9月と10月だけで8本塁打をマークし、この期間の打率も.330を超えるなど終盤戦に目覚ましい打棒を披露。翌年以降は楽天の主砲として活躍を続けており、この項の選手たちに近い経歴と言えそうだ。

オープン戦で活躍するも、シーズンで苦戦した選手は数多い

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