日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【後編】

レッドソックスとロイヤルズで世界一に貢献した大物助っ人のゴームズはOP戦で長打を発揮したが…

 ハーミッダ、ボグセビック、ダフィー、パラデスのように、オープン戦では打率.300前後の成績を残した選手も少なくなかったが、それぞれレギュラーシーズンでは同様の打撃は見せられず。また、打数は少ないながら2試合で2本塁打3打点、打率.800という驚異的な成績を残したナバーロも、開幕後は期待通りの成績は残せなかった。

 また、レッドソックスとロイヤルズで世界一に貢献した大物助っ人のゴームズは、オープン戦では打率.229ながら13試合で4本塁打8打点と持ち前のパワーを発揮したが、シーズンでは本来の実力を発揮できないまま5月上旬に退団と、短い在籍期間に終わってしまった。

 投手では、2017年のオープン戦でパ・リーグの投手の中では最も優れた防御率を記録したコークや、少なくない数の登板で無失点リリーフを見せていたコーディエとハンコックも、シーズンに入ると一転して打ち込まれてしまった。

 数としては合計17名とかなりの多さだったが、内訳としては2016年が6名、2017年が5名と、この2年間の人数がとりわけ多くなっていた。一方、2015年は1名、2018年は2名、2019年は3名と数が少ないシーズンもあり、年によってその数にはばらつきがあった。直近2年間における数が少ないのは明るい兆候とも言え、今季もオープン戦で活躍した選手たちには、シーズンでも同様の活躍を期待したいところだ。

オープン戦未出場の選手たちには不思議なジンクスが

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