日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【後編】

オープン戦未出場の選手たちには不思議なジンクスが

 最後に、支配下選手として獲得された外国人選手の中で、1年目のオープン戦での出場がなかった選手たちを紹介したい。

2015年
アンソニー・セラテリ内野手(西武)
年間成績:33試合 60打数11安打 0本塁打6打点 打率.183 出塁率.329

リック・バンデンハーク投手(ソフトバンク)
年間成績:15試合 9勝0敗 93回 120奪三振 防御率2.52

2016年
ジェイク・ブリガム投手(楽天)
年間成績:11試合 0勝3敗1ホールド 34.1回 27奪三振 防御率5.24

パット・ミッシュ投手(オリックス)
年間成績:3試合 0勝1敗 5.1回 2奪三振 防御率8.44

2018年
オコエ・ディクソン外野手(楽天)
年間成績:22試合 57打数10安打 1本塁打3打点 打率.175 出塁率.217

2019年
ジョシュ・レイビン投手(ロッテ)
年間成績:2試合 0勝0敗 1.2回 1奪三振 防御率27.00

 オープン戦に出場していなかった選手がシーズンで苦戦している傾向は一種のジンクスか。今回取り上げたオープン戦未出場の選手たちには、故障や病気によってオープン戦に出場できなかったという事情があった。そのため、調整が思うように進まず、オープン戦で日本の投手に対する経験が積めないことが、この「ジンクス」が生まれる要因の一つになったとも考えられる。

 そんな中で、バンデンハークは外国人登録枠の関係で初登板が6月までずれ込みはしたが、その後は無傷の9連勝と圧巻の投球を見せ、チームの日本一に大きく貢献。そのまま主力投手の座をつかんだ活躍は特筆ものだ。残念ながら来日5年目となった2019年は故障に苦しめられてわずか3試合の登板に終わったが、ジンクスを打ち破ったオランダ出身の好投手が再び怪我を乗り越え、パ・リーグのマウンドで活躍する姿が見たいところだ。

総合人数が飛びぬけて多かったケースは?

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