「イチローがヒットキングだ」 “ローズ超え”日米4367安打は世界記録と米記者断言
「ピート・ローズは明らかに大リーグで誰よりも安打を放ったが…」
「当然ながら、日本がメイコン(ローズがプレーしていたマイナー球団)同様にメジャーよりは遥かに簡単なリーグだと言ったら、異論を唱える人も、いまだにいるかもしれない。ローズの立場からすると、セミプロで独壇場だった選手に自身の王冠を譲ることは、間違いなく公平なことではない。しかし、今回に至ってはそれは事実ではない」
「イチローが日本時代の成績をメジャーでも継続できたことを、我々は目にしている。日本での7年間(入団3年目の1994年~2000年)で打率.359。マリナーズでの初年度は打率.351だった。数字の減少はほとんどない。マリナーズでプレーした最初の10年間で打率.333だった。若干の減少はあったものの、日本の投手に対するイチローのパフォーマンスと、ア・リーグ投手に対するイチローのパフォーマンスは非常に近いものがあったことは明らかだ。そう示すに大差がない成績である。そのことから、イチローが仮に20歳から26歳までア・リーグでプレーしていたとしても、彼は極めて高い打率を残し、安打も量産していただろうと推測できる」
プロ野球は1996年まで130試合制。イチロー氏がNPBで最後にプレーした2000年までは135試合制だった。大リーグのレギュラーシーズン試合数(162試合)より試合数が少なかったことから、ミラー記者は「試合数が多いMLBにおける出場機会なら、イチローは(20歳から26歳までの6年間で)1400安打くらいは打っていただろう。日本時代より多い安打数となる」と指摘。そして、このコラムをこう結んでいる。
「ピート・ローズは依然としてMLBのヒットキングになり得る存在だ。ローズは明らかにMLBの他の誰よりも安打を放った。しかし、イチローこそがヒットキングなのだ。彼がキング・オブ・ヒットなのだ」
(Full-Count編集部)