王かバースか落合か… 84年で7人しかいない3冠王で“最強の3冠王”は?

NPBの歴史でただ1人、3度の3冠王に輝いたのは落合博満

○1982年:落合博満(ロッテ)
打率.325(.010)32本(2)99打点(14)
 1981年に初めて規定打席に到達していきなり首位打者になった落合は、その翌年の1982年に3冠王となった。本塁打では日本ハムのソレイタと激しい競り合いを演じたが、2本差で振り切った。28歳のシーズンでの3冠王は史上最年少だった。

○1984年:ブーマー・ウェルズ(阪急)
打率.355(.008)37本(4)130打点(29)
 1983年に来日したブーマーは来日2年目に外国人で初となる3冠王となった。身長2メートル、体重100キロの巨漢だったが、パワーに加えて巧みなバットコントロールも発揮し、この年はパ・リーグMVPにも輝いた。

○1985年:ランディ・バース(阪神)
打率.350(.008)54本(14)134打点(22)
 阪神が21年ぶりにリーグ優勝を果たした1985年。バース、掛布、岡田、真弓と実に4選手が30本塁打を記録して圧倒的な打力でリーグを制した。この年が来日3年目だったバースは、打線の核として驚異的な打棒をふるった。

○1985年:落合博満(ロッテ) 
打率.367(.024)52本(12)146打点(24)
 1982年にも3冠王となっていた落合は、王貞治に次ぐ史上2人目となる2度目の3冠王に輝いた。この年の146打点は歴代3冠王のなかでも最多。バースも3冠王となり、初めてセパ両リーグで同時に「3冠王」が誕生した。

○1986年:ランディ・バース(阪神)
打率.389(.026)47本(10)109打点(4)
 前年にリーグ優勝を果たしていた阪神は3位に沈んだものの、バースの打撃はさらに凄みを増すシーズンとなった。NPB記録である打率.389をマークし、2年連続で3冠王に輝いた。

1985年、1986年は2年連続でセパ両リーグで3冠王が誕生

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