経済、治安悪化…命の危機に直面しても野球が好き 南米で働く日本人トレーナーの思い

2007年に出会った日本人選手・マック鈴木氏からもらった言葉

 遠征先に向かう移動日には、バスの車内では皆でビールを飲み、大音量で音楽をかけて歌う。ロッカールームでも、試合の30分前まではリラックスムードで、段ボール箱を太鼓代わりにして叩く。そんな選手たちの側で、先発投手のマッサージや故障した選手のケアをする。

 本業のトレーナーだけでなく、やれることは何でもやるのが本間氏の信条。時にバットボーイや米国人選手の通訳も務める。09年からはナベガンテス・デ・マガジャネスに移籍したが、その姿勢は変わらない。遠征時にはウクレレを持参。バスの車内や空港で曲を奏で、チームを和ませる。

「優勝するチームってムードメーカーが必要じゃないですか。自分も楽しみながらやっていますが、そういうのもあって、僕を雇ってくれているのかなと感じます」

 日本人選手との出会いもいい思い出だ。07年にはマック鈴木氏がチームメイトだった。

「マックさんは英語が話せたので通訳もいなかったんですが、本当にベネズエラに順応していた。外国でも、どこでも生きていける人なんだと思いました。自分の中でやるべきルーティンを持っていて、練習も自分で考えてやっていた。彼を見て、どんな環境にも順応できる人が一番強いんだなと教えられました」

 マック鈴木氏からは「人生、半分以上は海外にいろよ」と言われたのが印象的だったという。

経済危機の影響で国内の治安は年々悪く…「夜は赤信号でも止まるな」

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