チームに必要不可欠な“スーパーサブ” 途中出場でも結果を残した選手は誰だ?

後藤駿太の肩は文句なし、小島脩平は投手と捕手以外で全ポジション出場&代打打率.333

【オリックス】
○途中出場選手全体の成績
401打数84安打3本塁打39打点、打率.209 出塁率.289

○主な個人成績
後藤駿太外野手 57試合7安打0本塁打5打点、打率.146 出塁率.241
小島脩平内野手 43試合13安打1本塁打4打点、打率.289 出塁率.319

 オリックスは、途中出場選手の打数がリーグ最多の453を記録。流動的なスタメンである反面で、多くの選手が打席に立つことができたとも言える。安打数はリーグトップだったものの、本塁打数はリーグ最少と打席の多さに比例しない結果となった。控え選手の本塁打数は目指して増加させられる数字ではないものの、長打力のある選手の台頭には期待したいところ。

 チーム最多の57試合に途中出場した後藤はシーズン通算で91試合に出場し、打率.224だったが、途中出場では打率.146。途中出場分を差引くと打率.256となる。ただ、6月には月間打率.296を記録するなど向上の兆しは見せた。圧倒的な身体能力を生かした守備は球界屈指であるだけに、今季はバットで先発出場の数をさらに増加させたい。

 小島は103試合に出場し、うち43試合が途中出場。守備位置も投手と捕手以外の全てのポジションを守るユーティリティーさを発揮し、流動的な起用パターンにも応えた。シーズン通算では打率.220であったものの、途中出場に限れば打率.289の好成績。特に代打では32回の起用で打率.333を記録。攻守にわたって屋台骨としてチームを支えた。

 今季は例年よりもシーズンが短縮される一方で、1か月あたりの試合数は増加していくことが予想される。その場合、過密日程におけるスタメン選手のコンディション管理も非常に難しいものになってくるだろう。球界全体がシーズンの大きな変化に対応していかなくてはならないなかで、真っ先にスポットライトが当たるのはこうした途中出場の選手たちだ。開幕後は選手の起用法にも注目していきたい。

(「パ・リーグ インサイト」吉田貴)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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