中止となった交流戦はシーズン順位に影響を及ぼすか? 過去5年間の成績から検証
昨季、交流戦で低迷した広島はリーグ間だけなら2位の成績だった
パは西武、セは巨人が優勝した2019年シーズン。シーズン成績から交流戦の戦績を除き、同一リーグ間だけの成績見てみると、若干の順位の違いが出てくる。パでは4位だったロッテと3位だった楽天が同じ61勝60敗4分けで3位に並ぶ。セでは4位だった広島が同一リーグ間では2位、そしてDeNAが4位と順位が逆転することになる。広島は昨季リーグ内では貯金を7つ作っており、セ・リーグ内では強かったと言える。
2018年、西武と広島がそれぞれ優勝したこの年はどうか。この年は優勝やCS争いに交流戦は影響していない。パ・リーグは5位ロッテと6位楽天の順位が入れ替わるだけ、セは交流戦の成績を除いても順位通りの結果になる。2017年はパが順位通り、セは3位だったDeNAと4位だった巨人の順位が入れ替わるだけだ。
2016年のパ・リーグも上位の順位は交流戦を除いても順位は変わらず。5位楽天と6位オリックスの順位が入れ替わるだけだ。セ・リーグも上位の広島、巨人、DeNAの顔ぶれは変わらない。巨人とDeNAが同率2位で並ぶ。直接対決ではDeNAが14勝10敗と勝ち越しており、DeNAが2位、巨人が3位となる。2015年はパは交流戦を除いても順位通り。セ・リーグはヤクルトと巨人が同率となり4位だった広島が、3位になる。ちなみにヤクルトと巨人の直接対決は巨人が勝ち越していた。
こうして見ると、交流戦の結果がシーズンの順位に与える影響はさほどないと言えそうだ。特にセパ共にリーグ優勝したチームは過去5年間、同一リーグ間での対戦成績でも1位となっている。143試合のうちの18試合。強い球団は、その交流戦があろうが、なかろうが、強いということだろう。
(Full-Count編集部)