日ハム大田泰示は「真面目で深く悩んだからこそ」 東海大相模同級生が語る覚醒の必然
「田中広輔さんからハングリーさを学び、菅野さんからは意識の高さを学びましたから」
自身は5年でNPBに別れを告げたが、大田には転機が待っていた。2016年オフにトレードで加入した日本ハムでの覚醒。環境の変化がもたらした好例とも言われたが、友永さんは当然のことだと頷く。「真面目で悩んだからこそ、その経験が今になって徐々に生きてきたんだなって思っています」。
時はたっても、全く本質は変わらない。「人が真似したくなる選手でした」。高校時代の大田を、友永さんはそう言い表す。公私の切り替えがうまく、常に周囲に目を配っていた。「1学年上の先輩たちの存在も大きかったと思います。(田中)広輔さんからはハングリーさを学び、菅野(智之)さんからは意識の高さを学びましたから」。そうして築いた礎が、北の大地で花開いた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で止まっていたプロ野球は、ようやく幕を開けようとしている。ユニホームを脱ぎ、起業家としての道を歩み始めた友永さんは、円熟味を増していく同級生に思いを寄せる。「応援する側からすれば、活躍してくれるのはうれしいことですし、思いっきりやってほしいです」。今季もきっと、暴れてくれると信じている。
(小西亮 / Ryo Konishi)