文武両道を実現する世界最古の公立学校 和気閑谷(岡山)の「思い出の選手名鑑」
世界最古の公立学校のモットーは「最も古い学校に最も新しい学びがある」
藤原歩夢(ふじわら あゆむ) 外野 右・右 158 56
自分のアピールポイントは努力を続けることです。努力を続けることでいい結果が出ると思い、日々頑張っています。身長が低くても何か1つ努力を続ければ、試合でもいい結果が出ると信じてやっています。残り少ないですが、レギュラーで出られるように頑張っていきたいと思います。
自分が3年間頑張ってきたことは、掃除と練習です。掃除を頑張ることで学校は綺麗になり、野球にもいい結果が出ると思っています。野球部の練習においても身長の低さをカバーできるように、自分にしかできない技術を得られるように努力を積み重ねました。
松山修真(まつやま しゅうま) 外野 右・右 165 68
自分の長所は外野からの送球の精度です。守備範囲は広くありませんが、捕れる範囲は確実に捕球し、送球はワンバウンドで正確な送球をするところです。
3年間頑張ってきたことは学校生活との両立です。野球だけではなく、生徒会、評議員などをして広い視野を手に入れることができたと思います。
安本香厘(やすもと かりん) マネージャー
新型コロナウイルスの影響で部活動がなかった時も大半が自主練習をしていました。3年生部員全員が仲が良く、休校期間中も連絡を取り合い、励まし合いました。他学年も面白い人がたくさんいて、毎日がとても楽しいです。しかし、行動のスピードだけはマネージャーが一番早いという女性が大活躍している野球部です(笑)。
選手が練習をしやすいように素早く行動することを心掛けています。しかし、選手自身ができることは自分たちでやらせるなど甘やかさないようにしています。選手に嫌われることは覚悟して、ダメなことはダメと注意もしています。マネージャーとしての自覚を常に意識していた3年間でした。
有元雅妃(ありもと みやび) マネージャー
チーム内はみんな仲が良く、いいところは褒め合うことができますし、悪いところは指摘し合え、先輩後輩関係なく技術などを教え合える素晴らしいチームです。チーム一丸となり、成長することもできます。部活動が休みの日も学年関係なく自主練習をしています。こうしたことでチームのレベルアップができたと思います。
選手から見えないところでもサポートすることに注力しました。ボール縫いやスコアの集計など家でもできることを探しました。また、週末の練習などは選手よりも朝早くグラウンドに行き、選手が使用する全ての箇所を掃除したり、試合前の準備など自ら次の行動を考えて行動しました。部活動の時間以外でも選手のことを一番に考え、選手がどうしたら練習しやすいかなどできる限りのことを考えました。
磯野桃歌(いその ももか) マネージャー
チームのアピールポイントは、一人ひとりの個性が豊かに溢れているところです。全学年分け隔てなく、仲良くみんなで支え合い教え合えることは素晴らしいことだと思います。ムードメーカーや頼りになる人、自分の意見をしっかり主張できる人など様々な個性を持った人がいますが、うまくチーム内で噛み合っていい化学反応を起こしています。みんなが明るく楽しくプレーできる部に携われて本当に幸せでした。
3年間頑張ったことは、常に先のことを考えて行動すること、そして選手が練習をしやすい環境を作ることでした。マネージャーは水分補給の用意やスコアブック付け、アイシングの準備だけでなく、次の練習に必要なもの、次の日のことなどを考えて行動することを心掛けました。選手のことを一番に考えて過ごしたこの3年間はかけがえのない宝物です。
◇監督・浮田圭一郎
本校は1670年に岡山藩主・池田光政によって庶民のために創建された「閑谷学校」を源流とする世界最古の公立学校です。創学350年という大きな節目を迎える今年は、野球部としても偉大な先人たちを超える好成績を残したいと考えています。
「最も古い学校に最も新しい学びがある」をモットーに伝統を継承しながら、新しい試みにも挑んでいます。生徒は1人1台iPadが配付され、この新型コロナウイルスの影響による休校期間中もオンライン授業で学びを進めました。また、野球部としても自主練習の様子を動画で部員全員が共有し、指導者がコメントを加えるという遠隔指導でチームの一体感を保つことができました。3年生にとっては非常に辛い年となりましたが、歴史をつないでいくという目標に向かって頑張っています。彼らにとって集大成となるこの夏の県大会を最高の形で締め括らせてやりたいと思います。
○…夏の甲子園、日本高野連の地方大会の中止を受け、高校球児、マネージャー、そして指導者、保護者の皆様らに形に残るものをご提案したく、企画「思い出の選手名鑑 by Full-Count」として、3年生の部員の集合写真、プロフィール、メッセージなどを掲載していきます。「自分たちが記事になった」とこの2年半の活動に胸を張って、次のステップへ進んでいけるよう、応援していきます。皆の思い、記事にします。
(Full-Count編集部)