関西独立リーグが開幕! 堺の新人ナックルボーラー佐野、7回1失点でプロ初勝利
無観客で行われたがインターネットラジオ局が中継も
新型コロナウイルス禍によって、兵庫ブルーサンダーズの運営も大きく予定が狂い、多難な年となった。スポンサーとの継続契約は、昨年秋に完了していたが、試合が始まらないとスポンサードの意義が薄れてしまう。経営陣は、スポンサーとの信頼関係を維持、継続するために会社を回るなど努力を続けた。
また、試合がない中で、選手のモチベーションの維持も難しい問題だ。独立リーグでプレーする選手の多くは、NPBのドラフトにかかってステップアップすることを最大の目標にしている。そのためには試合でアピールするしかない。その機会を奪われれば、何のために野球をしているのか、という疑問がわいてくる。
「うちは、とにかく選手のことを第一に考えています。だから選手の心のケアやサポートも続けてきました。そのかいあってか、新型コロナとは別の事情で2名の選手が退団しましたが、それ以外の選手はモチベーションをキープして開幕を迎えてくれました」
この試合で兵庫の選手が死球を受けると川崎社長はベンチに駆け付け、選手の容態を確認していた。そうした細やかな気配りも、選手のモチベーション維持には必要なのだ。
この日の試合は無観客で行われた。両球団の関係者、メディアがスタンドで試合を観戦。また、インターネットラジオ局「レディオ・バルーン」が中継放送を行った。兵庫ブルーサンダーズと和歌山ファイティングバーズは、6月中は無観客、06BULLS、堺シュライクスは開幕から観客を入れるが、各エリアの球場の都合により判断するとしている。