関西独立リーグが開幕! 堺の新人ナックルボーラー佐野、7回1失点でプロ初勝利
試合はナックルボーラー・佐野太河が7回1失点の好投で“プロ初勝利”
「当然ですが、選手や審判、関係者は事前に検温を実施しました。また、手洗い用の消毒液もベンチ内に配置し、感染症対策は万全を期しました」
審判団の判断で、ストライクボールなどのコールを行う球審は、審判用マスクの下にマスクを着用した。この日は気温は25度前後、湿度は高かったが気温は低かったので、球審のジャッジに支障はなかったが、気温が上がってくると新たな対応が必要になってくるだろう。
雨が止むことはなかったが試合は最後まで続けられた。兵庫の小笠原智一と堺の佐野太河、両先発投手のスピーディな投げ合いとなり、2-1で堺シュライクスが今季初勝利となった。今季、藤沢翔陵高校から兵庫ブルーサンダーズに入団した小笠原は、3回に2失点したものの6回までを投げ切り、先発の役割を果たした。
千葉大学在学中で独立リーグの門を叩いた堺シュライクスの佐野は、ナックルボールの使い手だが、緩急のある投球で、7回を1失点と好投し、プロ初勝利を飾った。球場には、兵庫ブルーサンダーズの元シニアディレクターだった名球会入りの大打者、加藤秀司氏も顔を出し、はるかに若い後輩たちのプレーを熱心に見つめていた。
兵庫ブルーサンダーズも7月に入れば感染症対策を十分に行いながら有観客試合に移行する予定だ。
「7月からはお客様も入れて、チームの関連グッズなども販売していきます。大変な年になってしまいましたが、選手たちを一人でも多くNPBに送りこみ、充実したシーズンにするために頑張ります」
(広尾晃 / Koh Hiroo)