開幕4試合で1勝3敗… 鷹のスタートダッシュ失敗は投打両面の「四球禍」に原因?

一方の打線はリーグで最も少ない13四球にとどまっている

 そして23日の西武戦。先発のムーアは2回に2本の安打に四球が絡んだところにスパンジェンバーグに満塁弾を浴びた。3回には押し出しの四球。7回にプロ初登板を果たした尾形も押し出しを含む3つの四球を与えている。この試合だけでホークス投手陣は実に11個の四球を与えた。これでは苦しいと言わざるを得ない。

 これとは真逆のことが起きているのが、実はソフトバンクの打線だ。4試合のチーム打率は.215と低調だが、それでも日本ハムを上回っている。だが、得点は日本ハムの14に対して、ソフトバンクは8しかないのだ。

 チーム出塁率で見比べると、ソフトバンクの.291に対して、日本ハムは.313とその数字が逆転する。この差が四球。日本ハムは19あるが、ソフトバンクは13しかない。チーム出塁率は3割を切っているのは、パ・リーグではソフトバンクだけ。12球団でも阪神と2球団しかない。

 実は昨季も12球団ワーストの与四球数(550)だったソフトバンク。課題とされている“四球病”が今季も露呈しており、このスタートで波に乗れない一因となっていると言えるだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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