無観客試合に“時短効果”あり? 過去のデータで紐解く試合時間の変化と傾向

2011年と2012年は投手成績が良く試合時間も短い

 また、試合時間の長短は、投手戦と打撃戦がリーグ全体でどれだけの数になるか、リーグ内の投打の力関係にも影響される。2009年以降の各シーズンにおけるパ・リーグ全体の投球成績と、打撃成績をそれぞれ確認していきたい。ここでは、投手成績について見ていこう。

過去11年間の投手成績【画像:パーソル  パ・リーグTV】
過去11年間の投手成績【画像:パーソル パ・リーグTV】

 まず、リーグ平均の防御率が2点台という今では考えられないような数値となっていた2011年と、それに次ぐ数字だった2012年の数字に触れていきたい。この2シーズンは統一球の導入でリーグ全体の失点数が激減し、それに伴い各チームの防御率が大きく向上した。また、三振数もこの2年間は少なくなっている。

 2011年の試合時間は9回の平均時間、延長戦も含めた全試合の平均時間ともに、2009年以降では最短となる数字を記録。また、2012年も9回試合が2位タイ、全試合も単独2位となっている。失点、および球数を費やす三振数の減少が、試合時間の短縮にも波及していたと言える。

 逆に2009年は防御率4.03、2010年は防御率3.94と、リーグ全体の防御率がそれぞれワースト1位と2位となっていた。2018年と2019年は2シーズン続けてリーグ平均の防御率が3.90となっていた。打高投低の傾向が強かったこれらのシーズンの試合時間に目を向けてみると、2019年シーズンは9回試合が最長タイ、延長も含んだ全試合では単独で最長と、それぞれ長くなっている。

 ただ、2010年と2018年の試合時間は他の年と比べて特別長いというわけではなく、2009年に関しては、むしろ9回試合、全試合ともに2012年に次ぐ短さとなっていた。リーグ全体の失点が少なかった2011年と2012年に関しては試合時間にも明確な差異が見受けられた。だが、防御率や失点が多かったシーズンについては、投球内容が必ずしも試合時間に影響しているとは言えなさそうだ。

試合時間の長い2019年は本塁打数に加えてホールド数も多い

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