無観客試合に“時短効果”あり? 過去のデータで紐解く試合時間の変化と傾向

過去のデータで試合時間の変化と傾向を紐解く【写真:荒川祐史】
過去のデータで試合時間の変化と傾向を紐解く【写真:荒川祐史】

6月26日までの試合で全試合の平均時間は3時間10分に

 2020年のNPBでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、開幕から無観客での試合開催が続いている。その影響で、5回終了時をはじめとしたファンを楽しませるための演出を省略している球場もある。球団マスコットやチアリーディングチームのパフォーマンスを楽しんでいたファンにとっては寂しい状況と言えそうだ。

 その一方で、昨季までに比べて、個々の試合の所要時間が短くなっていることを実感しているファンもいるのではないだろうか。実際、6月26日の試合終了時点でのパ・リーグの平均試合時間は、9回までに決着がついた試合が3時間3分、延長戦を含めても3時間10分と、平均2時間台に迫ろうかという短さとなっている。

 その理由としては球場演出の簡略化に加え、延長戦が昨季までの12回から10回に短縮されたことも挙げられる。ただ、より深く比較するためには昨季までの試合時間と、それに付随した要素をあらためて確認してみることが不可欠だろう。

 今回は、NPB公式サイトに平均試合時間のデータが記録されている2009年以降の平均試合時間に加え、該当年度のリーグ全体の投球成績と打撃成績を検証。今季と過去のシーズンの違いを確認し、変化が生じた理由についても探りたい。

東日本大震災の影響で「3時間半ルール」があった2011年と2012年は試合時間は短い

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