今季初の単独首位浮上 鷹・工藤監督はなぜ4番中村晃&5番栗原にしたのか?

栗原の5番起用は「昨日の打っている感じも良かった」

 そして、この日は、この3番柳田、4番中村晃に続く5番に、26試合連続で1番に座っていた栗原を置いた。ここ最近、打撃の調子を落とし、22打席連続ノーヒット。不振のための1番陥落、と思いきや、その狙いは別のところにあったと工藤監督は言う。

「晃くんの次っていうところのチャンスでの1本をどうするか。昨日の打っている感じも良かったですし、1番で出てもらえるのも大切ですけど、チャンスができたところの1本を彼に期待して5番にしました。感じが良くなってきたので5番に、と思っていました」

 22打席ノーヒットと苦しんでいた栗原だが、工藤監督をはじめとする首脳陣は四球、中飛、左犠飛だった前日の凡退の内容に少なからず復調の気配を感じ、チャンスを生み出す3番、4番に続く5番に据える決断に行き着いた。

 そして結果論とは言え、その3、4、5番でこの日の全得点を叩き出す結果となった。“繋ぎの4番中村晃”と、その脇を固める仲間たち。チーム状態は決して良くはない中での単独首位浮上は、この中軸たちと投手陣によるところが大きい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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