最下位広島の逆襲はここから? 専門家が解説する巨人戦3連勝を可能にした岡本封じ

カープ復活は?「点は取れる布陣。あとはリリーフ投手陣次第でしょう」

「曲がりの大きいカーブ、ストレート、スライダー、落ちる球を駆使する遠藤のピッチングスタイルは、現楽天の岸に似ている。糸をひくようなストレートの質ではまだ及ばないが、カーブの落差は遜色ない」と三井氏は高く評価した。

 遠藤は最近3試合で22歳の坂倉とバッテリーを組んでいたが、この日の女房役は久しぶりに32歳の曾澤だった。徹底的なカーブ攻めは、ベテランならではのリードだったかもしれない。

 広島はこの3連戦で、先発に立てた森下、大瀬良、遠藤が好投し、巨人を3タテ。岡本を11打数1安打に封じたのが要因といえる。依然、5位・ヤクルトに0.5ゲーム差、首位・巨人には7ゲーム差の最下位だが、浮上のきっかけになるのか。

 三井氏は「3番の西川が打率.321と好調で、1番に定着しつつある長野とともに、4番の鈴木にいい感じでつないでいる。点は取れる布陣になってきた。あとはリリーフ投手陣次第でしょう」とみる。救援陣はこの日も、同点の8回に登板した2番手の塹江が2死一、三塁、1点リードの9回に登場したフランスアも、2死満塁まで追い込まれるヒヤヒヤぶり。ここさえ安定すれば、一昨年までリーグ3連覇を続けていた強いカープが復活しそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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