鷹・武田翔太が見つけた“新境地” 脆さを克服させる「中庸」とは一体なに?

己を見つめ直した2軍生活「そういうボールを投げさせているのは脳」

「手術が終わっても、最初の頃に打たれていた。何にも変わってないな、自分が怪我のせいにして逃げていただけだな、と。怪我のせいじゃないって考えて、フォームかなと思ってフォームを色々いじくったけど、これも違うなと。過去のいいイメージだけを追い続けて、永遠のループになっていた」

「フォームじゃない、球がどうとかじゃない、間合いがどうとかじゃない。それならば、そういうボールを投げさせているのはどこか。頭、脳なので脳を変えようと思って、色々と勉強しました。一皮、二皮剥けた感じですね」

 高卒1年目でいきなり8勝をマークし、2015年と2016年には2年連続で2桁勝利をあげた武田。本来ならば、ソフトバンクのローテを担っていなければならない男のはずだ。怪我を乗り越え、己を見つめ直して、辿り着いた“新境地”。復活を果たした武田翔太は、これまでとは一味も二味も違う。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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