BC埼玉武蔵・田澤純一が年下監督から受ける刺激 「すごいなと普通に思います」
「あの年でGMも兼任していて、スポンサー巡りから何から全部やっている」
ご存じの通り、角監督は巨人などで活躍した左腕・角盈男氏の次男。だが、普段はそんな経歴を感じさせずに泥臭く、チームのために駆け回っている。田澤に対して熱心に入団のラブコールを送り続けたのも角監督だった。入団以来、そのバイタリティ溢れる姿を間近で見て「あの監督のすごさは感じます」と感心する。
「あの年(29歳)でGMも兼任していて、スポンサー巡りから何から全部やっていて。ああいうのはすごいなと、普通に思います。みんな独立リーグだからって下に見るかもしれないですけど、ああいうことは僕は自分だったらできないと思う。プロを経験して今、そういった(地道な)こともしっかりやっている監督。その点に関しては、ここを選んでよかったと思います」
米レッズ傘下でキャンプインしながらも契約解除、新型コロナウイルス感染拡大など様々な要因が重なり、帰ってきた日本で、縁あって入団した埼玉武蔵。アメリカではマイナーからワールドシリーズ優勝まで様々な経験を積んだが、日本の独立リーグにまだまだ知らない世界が存在した。
「自分の野球人生の中ではいい経験と思って、毎日を過ごしている。みんな、こういったリーグでどんなことをやって苦しんでいるのか、頑張っているのかを感じられるのは、自分にとっていい経験だと思います」
年下監督や独立リーグでNPBを目指す仲間たちに刺激を受けながら、田澤もまた日々、成長を遂げている。
(佐藤直子 / Naoko Sato)