日本ハム杉谷は「レギュラーとして活躍できる」 元2軍監督が認めるマルチな才能

日本ハム・杉浦稔大【写真:石川加奈子】
日本ハム・杉浦稔大【写真:石川加奈子】

杉浦稔大は「常時100球で6、7回」を目標に

 投手陣全体に視点を移すと、チーム防御率はリーグ2位の3.94(10月1日時点)と奮闘している。先発陣では昨季ケガに泣いた上沢直之投手を筆頭に、バーヘイゲン投手、マルティネス投手のダブル助っ人など好投手をそろえている。中でも今回注目したのは、杉浦稔大投手だ。前所属である東京ヤクルト時代から故障に苦しみ、日本ハムに移籍後も5イニング前後の登板が中心となっていたが、今季は最長で8回のマウンドにも立ち、5勝を挙げている。

「スピンの効いたノビのあるストレートを投げますし、コントロールも良いです。段階を踏んで投球数なども考えながら少しずつ増やしていますしね。常時100球ちょっとぐらいで6回、7回ぐらいまで投げることができてくるとまた変わってくるかもしれない。

 ストレートで空振りやファウルが取れる投手はそんなにいないですからね。速くても打ちやすい質と打ちづらい質とありますからね。160km/hを投げても、棒球だと打たれる可能性もあるので、スピン量があって、ホップしているようなボールを投げられたら。もちろん、緩急をつけてバッターのタイミングとかを外していかないとなかなか抑えられないこともありますが、杉浦はそういうものも持っていますから」

 救援陣では、宮西尚生投手が8月12日の千葉ロッテ戦で自身の日本記録を更新する通算350ホールドの偉業を達成している。確かに、救援陣では玉井大翔投手が20試合連続無失点を記録するなど、安定した投球を見せている。

 そんな中で注目したいのは、中継ぎ左腕の堀瑞輝投手だ。堀はここまで27試合に登板し、防御率3.47の成績を残しているが、失点した試合ではいずれも四球で走者を出す場面が目立っている。今後の課題について、田中さんは次のように指摘する。

「良い時と悪い時の差が小さくなると良いですね。良い時はストレートが走っていて、コントロールも良い。真っ直ぐが走れば、それだけ得意なスライダーのキレも良くなりますからね。多少投げミスしても、そういう時ってアウトになったりするものなので」

 2016年にドラフト1位で日本ハムに入団した堀投手の能力は、当時ファーム監督であった田中さんも実際に見ている。同世代の他球団の投手では、オリックス・山本由伸投手やロッテ・種市篤暉投手など好投手が並んでいる。堀投手も、入団当初から優れた能力を示していたようだ。

「入団当時から良いストレートを投げてましたよ。スライダーも良かったですし、やっぱりちょっとコントロールのミスが目立っていたので、そういうところをつぶしていく段階ですね」

 昨年は自己最多の53試合に登板し、多くの経験を積むことができた一方で、防御率は5.22と悔しさもの残った。今季、課題のコントロールを改善することができれば、チーム内での信頼も一段と高まるはずだ。

杉谷拳士は「1軍のレギュラー」として十分な能力が

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