日本ハム杉谷は「レギュラーとして活躍できる」 元2軍監督が認めるマルチな才能

日本ハムで活躍した田中幸雄氏【写真:(C)PLM】
日本ハムで活躍した田中幸雄氏【写真:(C)PLM】

異例のシーズンを戦うカギは「投打のバランス」。エース&主砲の活躍をどう見る?

「ミスターファイターズ」と呼ばれた田中幸雄さんは、日本ハムの1軍、ファームの両方でコーチ経験がある。かつて見てきたたちにどのような印象を持っているのだろうか。今回は1軍の話題を中心にお送りする。

 今季はこれまでにない特異なシーズンであると言えよう。3か月以上開幕が遅れ、試合数も前年の143試合から120試合に減少。クライマックスシリーズに進めるのも、1位と2位のチームのみとなった。この条件について田中さんはどう見ているのか。

「野球は投手と野手の守りで失点を一番少なくしていくことが大事だと思います。もちろん点を取るためには打つことも必要です。ただ、打者と投手のバランスがシーズンでうまくいければ、良いシーズンを送ることができると思います。年は中田翔内野手が調子が良いので、やはり4番の活躍がキーポイントかなと思います。主砲の勢いはそのままチームの勢いにつながりますからね」

 その言葉通り、「打」の面で言えば主砲・中田の活躍はまさに4番と呼ぶににふさわしいものであると言えるだろう。9月21日時点でリーグトップの25本塁打を記録し、打線をけん引している。一方で気になるのは、エース・有原航平投手だ。昨季の活躍を考えれば、5勝7敗、防御率3.93とやや苦しんでいる状況だ。ただ、田中さんは有原のボールは確かなものだと断言する。

「本来はリーグを代表するNo.1の投手で、能力的には十分活躍できる投手です。見てても不運な部分があったりする。投げるボールはもう一級品ですよ。負けるわけはないというくらいの投球ができる投手です。もちろん完璧にはいかないかもしれない。でもそれぐらいのものを持っていますね」

 復調に向けて光が見えているのも確かだ。9月19日のロッテ戦では8回無失点の好投を見せ、今季5勝目を挙げている。前半の記事で、田中さんは投手に必要な能力について「打者との駆け引きができるコントロール」と語っていた。この試合で与えた四球はわずかに2つ。エースの復調で好調のチームをさらに勢いに乗せたいところだ。

杉浦稔大は「常時100球で6、7回」を目標に

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