「たかが10本でも」鷹・松田宣、苦しんでもたどり着いた8年連続2桁本塁打
3安打3打点の活躍、三塁打出ればサイクル安打で迎えた第4打席は右飛
■ソフトバンク 7-3 楽天(16日・PayPayドーム)
ソフトバンクは16日、本拠地での楽天との3連戦初戦に快勝し、6連勝を飾った。「7番・三塁」でスタメン出場した松田宣浩内野手が10号2ランを含む3安打3打点の活躍。今シーズンは不調に苦しみながらも、8年連続となる2桁本塁打を記録した。
初回1死から怒涛の6連打で4点を先制したソフトバンク。その連打を締めくくるタイムリーを放ったのが松田宣だった。3回裏の第2打席でも、一塁に走者を置いて右翼ホームランテラスへの一発。この日3打点と奮起した。
第3打席では右中間にポトリと落ちる二塁打。あと三塁打が出ればサイクル安打の期待がかかった7回の第4打席は、右翼に勢いある飛球が飛んだものの右翼手のグラブに収まった。
試合後、松田宣はまず初回の適時打を「緊張もしながら結果が出て良かったです。(5連打後の打席は)見えないプレッシャーはあるんですけど、その中に乗れて良かったです」と振り返った。
会見ではいつも簡潔な言葉で答える松田宣。この日、珍しく感慨深げに語ったのが、2桁に到達したアーチについてだった。
「残り20試合を切った中でやっと10本。正直、6月に開幕してから10本打てないんじゃないかと思って、ずっと打席に入っていました。少ないと言われるかもしれないし、去年まで30本打っていた人間としては情けないと思うんですけど、現状を見つめながら……。でも(連続2桁本塁打の記録)8年が途切れそうだったんですけど、何とかクリアできたので自信を持ってここからまた1本、1本。20本に近づけていきたいです。続けることの大事さを改めて思います。8本、9本でシーズンが終わって、シーズンを振り返ったら悔しい気持ちしか残らないんで、たかが10本かもしれないけど、2桁いけたのは自信を持っていきたいです」