西武スパンジェンバーグが見せる適応能力 MLBプロスペクトが日本で開花の予感
100試合以上に出場したシーズンは3度あったが、主力には定着できず
まず、スパンジェンバーグがMLBにおいて残してきた成績は下記の通りだ。
2011年のMLBドラフトで、パドレスから1巡目指名(全体10位)という高評価を受けてプロ入りしたスパンジェンバーグ。2012年以降はパドレスの下部組織で順調にステップを踏んでいき、2014年の終盤にメジャーデビューを果たす。この年は20試合の出場ながら打率.290を記録し、才能の一端を垣間見せるシーズンとなった。
翌2015年には主に二塁手として出場し、早くも出場試合数を3桁に乗せる。本塁打こそやや少なかったものの、打率は.271とまずまずの数字であり、OPSも.700台とユーティリティとしては十分な数字だった。24歳の時点でメジャー定着の足がかりをつかむシーズンを送り、順調なキャリアのスタートを切っていた。
2016年は故障の影響もあって14試合の出場に終わったものの、続く2017年には自己最多の129試合に出場し、安打、本塁打、打点、盗塁といった各種の数字でもキャリアハイの数字を記録。三振の多さは懸念されたものの、この時点で26歳という年齢であり、さらなる成長も期待される状況だった。
ところが、2018年は打撃の各部門で成績を落としてしまい、OPSも.600台と苦しんだ。それでいて三振数は2年連続で3桁と課題が改善できなかったこともあり、シーズン終了後にパドレスからリリースされることに。翌2019年はブルワーズでプレーしたものの、2018年と同様、やや低調な成績に終わっている。