大量失点の“ワンサイドゲーム”多い西武…接戦に強い反面はらむ「脆さ」とは
「勝ちパターン」の救援陣充実も、先発手薄で過酷な負担
■楽天 13-5 西武(29日・メットライフ)
クライマックスシリーズ(CS)進出圏の2位ロッテへ1ゲーム差に迫っている西武は29日、本拠地メットライフドームで楽天に5-13の大敗。今季最多失点を喫した。1点差の試合は、8月30日の楽天戦に3-2で勝って以降15連勝中と接戦に強い一方、負ける時はこの日のようにワンサイドゲームが目立つ。9月24日の日本ハム戦では2-12、同10日のオリックス戦でも4-12などと大量失点。なぜこういう傾向になるのだろうか――。
この日の西武は、先発のニールが来日後最短タイの2回5失点KOを食らい、3回終了時点で早くも1-6の大敗ムード。それでも4、6回に得点し、3点差まで迫ったが、7回に登板した4番手の國場が田中貴にプロ初本塁打となる2ランを浴びたのが痛恨だった。國場は最後まで投げ抜き、8回にも3失点、9回にも2失点で3イニングで計7点を失った。
辻発彦監督は試合後、「こういう試合になってファンの皆さんには申し訳ないが、後ろのヤツ(“勝ちパターン”のリリーフ陣)は昨日も一昨日も投げていて、今日も投げたら3連投になってしまう」。打たれても國場を続投させた事情を説明した。