13試合連続盗塁の鷹・周東でも更新不可能? 福本豊氏の“アンタッチャブル”な記録の数々

シーズン106盗塁、通算1065盗塁、13年連続盗塁王…

 周東は今季49個の盗塁を決め、育成出身者初の盗塁王に近づいている。ただ、シーズン盗塁数の最多記録は、福本氏が1972年にマークしたシーズン106盗塁。さらに歴代2位の95盗塁、同3位の94盗塁も福本氏がマークしたもので、これを塗り替えるのは、いかに周東と言えども難しいだろう。

 そして通算1065盗塁、299盗塁死もNPB歴代最多だ。単純な計算でもこの数字に到達するためにはシーズン50盗塁を21年間、続けなければならない。福本氏は1970年から1979年まで10年連続60盗塁超、1983年まで14年連続で50盗塁超をマークし、歴代最多となる13年連続で盗塁王になっている。もはや更新不可能な記録と言えるだろう。

 福本氏の凄さは盗塁だけではない。最多安打にも4度輝き、打率3割超も7度記録。1980年の21本塁打を筆頭に11シーズンで2桁本塁打をマークし、通算208本塁打を放っている。出塁率4割超えが4度あり、通算打率.291、通算出塁率.379と高い成績を残している。

 福本氏は周東に対して「走りたいなら塁に出ろ」と助言を送ったというが、福本氏の凄まじいまでの盗塁数を支えたのが、この出塁の多さだった。福本氏の記録を塗り替えた周東の13試合連続盗塁はまさに偉業。そして、周東の活躍により、福本氏の凄さもまた改めて再認識させられるものになった。

(Full-Count編集部)

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