ホークス森とロッテ益田が歩んだ守護神への道 100ホールド&100Sを達成できた理由
プロ入り以来7年連続で50試合登板を続けている森唯斗
森はプロ1年目から58試合に登板し、安定感のある投球でセットアッパーに定着。強力なブルペン陣の一角として、チームの日本一にも大きく貢献した。2年目以降も中継ぎの貴重なピースとしてフル回転を続け、プロ入りから3年続けて50試合以上に登板。防御率も3シーズン連続で2点台と、登板数と内容の両面で安定した活躍を見せ続けた。
プロ4年目の2017年は自身初となる登板数60試合超えを果たし、キャリア最多の33ホールドを記録したが、防御率は4点台に迫る数字となり、例年と比べて安定感を欠くシーズンに。だが、翌シーズンにはデニス・サファテの負傷離脱に伴ってシーズン序盤にクローザーに配置転換されると、見事な投球を披露してその役割を全う。抑え転向1年目ながら37セーブを記録し、自身初となる最多セーブのタイトルにも輝いた。
その後もクローザーとしての躍動は続き、翌2019年、そして今シーズンと2年続けて2点台前半の防御率を記録し、3年連続30セーブも達成。プロ入り以来、7年連続50試合登板という記録も継続中であり、そのうち6度は防御率2点台と安定した投球を続けている。大きな故障による離脱を経験したこともない頑強さも大きな長所であり、その優れた安定感と継続性は、層の厚いホークス陣の中でも随一といえるだろう。