ホークス森とロッテ益田が歩んだ守護神への道 100ホールド&100Sを達成できた理由

ロッテ・益田直也(左)とソフトバンク・森唯斗(左)【写真:荒川祐史】
ロッテ・益田直也(左)とソフトバンク・森唯斗(左)【写真:荒川祐史】

ほぼ互角の成績を残している両守護神

 レギュラーシーズン、そしてクライマックスシリーズで死闘を繰り広げたソフトバンクとロッテ。守護神を務めているのが森唯斗投手と益田直也投手の両右腕だ。両軍はともに僅差の試合で勝ち切る勝負強さを発揮して好成績を残した。シーズン中にセーブ王を争った2人がチームに大きく貢献を果たしたことは疑いの余地がない。

 森と益田はともにクローザーを務めているだけではなく、それ以外の点でも少なからず共通点が見られる。今シーズンの8月7日に益田が通算100ホールド&100セーブを達成すると、10月11日には森も同じく通算100ホールド&100セーブに到達。史上6名しか達成していない希少な記録が同じシーズンに達成されている点からも、何やら数奇な縁を感じるところだ。

 両投手の今季成績は、森が防御率2.28で32セーブ、益田が防御率2.25で31セーブと、成績もほぼ互角。その一方で、150キロを超える速球を軸に打者を押し込んでいくという共通点こそあれ、カットボールとスプリットを決め球として用いる森と、シンカーを決め球に持つ益田では、投球スタイルという面においては少なからず差異も見られる。

 今回は、パ・リーグを代表するクローザーである両投手の投球スタイルや特徴について、各種の指標を交えながら紹介。加えて両投手が球種別で記録している被打率にも触れ、森と益田がこれまで中継ぎ・抑えの双方で成功を収めてきた理由に迫る。

プロ入り以来7年連続で50試合登板を続けている森唯斗

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