巨人・原辰徳監督からも「頑張って」 日本一パワプロが上手い球団職員が挑む連覇
「野球が好きな人にもこういう世界があることを知ってもらえたら」
昨シーズンも巨人代表選手として戦いましたが、まだ全然物足りない。負けたり、引き分けたりした試合の中にも、勝てたポイントはあったと思うんです。日本一にはなったけど、チームで勝ち越したのはてぃーのさん(舘野)だけ。引っ張ってもらったところがあるので、去年のロッテのようにみんなが結果を残して、もう一度日本一になるというのが今の目標です。もちろん、自分は全部勝ちたいと思っているし、引っ張りたいと思っていますが、チーム全員が実力を発揮するのが理想です。
今季の巨人選手のパワプロ能力の査定は、長打力が減ってしまった印象です。ゲレーロ選手、ビヤヌエバ選手が抜けて、阿部さん(現2軍監督)もいない。坂本選手は昨年40本塁打を打ちましたが、今年は新型コロナの影響で試合数が少ないこともあって19本に終わってしまいました。それでも打線は十分強力です。今年は救援陣もすごくよかったので、細かくつないでいく投手力は去年よりいいと思っています。
今年1月のe日本シリーズを終えて、2月の春季キャンプではチームの前で優勝報告もしました。昨シーズンの「eBASEBALL プロリーグ」が開幕する前に秋季キャンプが行われている宮崎で、1軍のマネージャーが原監督に僕を紹介してくれました。監督からは直接「頑張って」という言葉をいただいたので、日本一といういい報告ができたことは本当によかったです。選手やスタッフも興味を持ってくれていて、球場ですれ違う時も「見たよ」と話をしてくれる人もいます。僕のおかげ…というのはおこがましいですが、職員が参加しているということもあって、球団の中の「eBASEBALL」への理解はある程度生まれたのかなと思っています。
12月5日から「eBASEBALL プロリーグ」2020年シーズンが始まります。こういうときだからこそ、eスポーツ、そして「eBASEBALL」の魅力を伝えたい。結果を残すのも大事ですが、ゲームを好きな人が野球に興味を持つきっかけになったらいいし、野球が好きな人にもこういう世界があることを知ってもらえたら。そういう双方向のつながりの中に、自分がいれたらいいなと思っています。
(安藤かなみ / Kanami Ando)